“こころ”
俺達の唄
作者 電柱.さん
サークル キツネアメ
読み終わってまず出てきたのが、あぁ……という感嘆のため息でした。本当にこの話は良かった。
念の為、ネタバレだらけになると思われるので未読の方は注意。
感想
こころちゃんが主人公ということでどのようなお話なのだろうかと思っていました。
そうして始まる物語は、一ページ目からお話にひきこまれていきました。
始まりがお世話になった人との別れ、そうして新たな出会いで始まります。名を「キクスイ」、そんなおばあちゃんの元で過ごすこころちゃん。不器用なこころちゃんとそれを見透かすキクスイさんの掛け合い、そして後から来る屠自古と布都のやり取りがとても好きです。
そうして他に問題を抱えるこころちゃんと神子とマミゾウは何も分からない異変の解決に奔走しているんですが、はじめは本当に何も分からないくてワクワクさせられました。
徐々に疑問を持ってキクスイさんのことをきちんと知りたいと思っていくこころちゃんは本当に健気で、すごいと思います。
心のままにキクスイさんに感情的にぶつかり会うところは本当に強くてやばかったです。これが本当に人間なんだなと思います。
本編を通して、本当に“こころ”が重要視されているように思っていて、笑わかせてくれるところもあればシリアスなところもある。人間の持っている“こころ”というものが描写されていてまじで熱かったです。
表情豊かなこころちゃんともとても可愛いし、問題が一つ上がる度、“こころ”を向けて向かっていくことが本当良かったです。
抱え続けた異変をしっかりと向き合って解決して、それでも“こころ”は前を向き続けたことは本当に強くて、かっこよくて……言葉にできません。
取り急ぎ書いた感想なのでもう少し収まればまた書き直すかも知れませんが本っ当に良かったです……最高すぎる。
この作品に出会えて本当に良かった。